子供の頃、よく山に秘密基地を作った階上に思い出の空間。秘密のドアを開けたら別世界。『えっ?!ここ階上なの?!』そんな声が聞こえるような緑の空間を作り、家族や友達とみどりの中でたくさん話をしたい。そんな庭を造りました。
ちっちゃな緑のモールの中に一歩足を踏み入れると懐かしい記憶を五感で感じる。切なくて涙が出るくらい遠い昔に遊んでいた気がする。そんな空間を現代の生活と昔の風景を融合させることで、人々に癒しを与える事ができると思い雲庭に表現しました。
ふと立ち止まると初めて見るのになつかしさを覚える、湿った土の匂い。柔らかい石の感触。
不規則な水の流れ。草木や野原の上を吹き渡っていく青々とした風のような感覚を表現しました。
いつも思い出すのは、小さい頃 生まれ育った今はない風景。
心の中にある湿った土の匂い、柔らかな石の感触、 不規則な水の流れ。みどりのモールの中を流れるやわらかな風。 そんな思い出の風景を表現したい。 これまでのデザインの集大成を、 ここ『シンガポールガーデンフェスティバル』で『緑風庭』として表現しました。